Column お知らせ

空き家 2015年10月31日

不便という価値。(これからの空き家について)

         

少しずつ、完成の形がみえてきて、改めてこれからのことをみんなで共有する必要がでてきました。

改修を始めた当時は、「ここもキレイにして、あれも直して…」なんて夢を膨らませていたけれど、実際に作業を進めてみると、そう上手くいかないのが現実です。

今、床張りしている空間はとても家らしくなってきたのですが、それ以外の場所はというと、床や天井をはがしっぱなし、柱や壁は朽ちてボロボロ。家とは呼べない状態です…。

今回の美咲町の事業で全部が直せたら、それにこしたことはありませんが、事業費以上のお願いはできません。美咲町、大学、mocha.で、それぞれの目的があり、共通した部分があったからこそ、実現している事業であり、今後も、mocha.がこの空き家を使っていくからには、自分たちで運営できる方法を考えなければなりません。

地元の人たちも、この空き家の使い方に注目していて、私たちは一種の責任を負わねばならないのかな、と少ししんどくもなり、このハコモノのこれからを、一体どうしていけばいいんだろうか、と作業を楽しむ一方で、悩んでもいました。

補助金や基金を活用すべきかとも思いましたが、何かの成果を必要とする取り組みは、mocha.には向いていません。

そもそも、有志がゆるっと集まって繋がって、そんな感じでmocha.は動き始めました。みんなが、働きながら、自分の生活を楽しめるペースを保つこと。私たちが大事にすべきは、この部分なのです。

そういった部分を考慮しつつ、これから出来上がる空き家を有意義に活用できる方法を、先日、張りたての床の上で考えました。

そこで、みんなの意見として合致したことは、

※「家」としてではなく、「半屋外の場所」と考えること。

でした。

つまり、不便な場所を、そのままにして使ってみよう、ということです。

家としての形状が不完全であることはもちろん、電気や水道も通っていない状態を、この空き家の「価値」として考えてみることにします。

必要なものは調達しながら、自分たちのやりたいことを実現できる場所になればいいなあと思います。使いたい人たちが、一時的に空間を作って、表情がコロコロと変わるフリースペースに。

今まで、境地区には「誰でも」使える場所はなかったのです。よその人が、自由に遊べる場所ができるって、上手く言えないけど、なんか良かったなあって思います。そして、実際に使いたいという人たちもいるということ。NEO集落の概念に、少し近づいたような気がします。

まずは、空き家改修に関わったmocha.で運営方法をあれこれ実験していって、いつか本当のフリースペースになることを目指して、これからも楽しくやっていきたいと思います。